そのメールマガジンは違法では?必ず理解しておきたい「特定電子メール法」
毎日たくさんのメールマガジンが到着しています。
その中には、いつ登録したんだろって思うようなやつや、これは登録していないぞってやつが多々含まれています。
もし自分が配信しているメールマガジンでそのようなメールアドレスが含まれていたら。。。
今回はそのようなケースに適用される「特定電子メール法」について調べてみました。
目次
そもそも「特定電子メール法」ってなんですか?
ウィキペディアの「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」を参照すると、正式名称は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」、略称として「特定電子メール法」又は「特定電子メール送信適正化法」。
っで、俗称「迷惑メール防止法」と呼ばれています。
スパム対策として、平成17年 (2005年) の改正により、送信者情報を偽装した広告・宣伝メールの送信については、刑事罰規定を設けられたのですが、日本国外発のメールは規制の対象外であったため迷惑メールは増加する一方でした。
そのため、オプトイン方式の導入などを盛り込んだ法律改正が行われました。
ガイドラインとして総務省より「特定電子メールの送信等に関するガイドライン 」が出されています。
対象となるメールはどんなの?
以下の者以外に対して特定電子メールを送信することは禁止される(3条1項)。
・あらかじめ、特定電子メールの送信をするように求める旨または送信をすることに同意する旨を送信者または送信委託者に対し通知した者
・自己の電子メールアドレスを送信者または送信委託者に対し通知した者
・その広告または宣伝に係る営業を営む者と取引関係にある者
・その他総務省令で定めるところにより、自己の電子メールアドレスを公表している団体または営業を営む個人
上記の例外に該当する場合であっても、受信者が送信の停止を求めた場合は、その意思に反して特定電子メールを送信することは原則禁止される。ウィキペディアより抜粋
メルマガ配信に同意せずに送られてきたものすべてが対象なように考えていましたが、これを見ると、名刺交換して名刺に記載されたメルアドに投げられるのは違反では無いようですね。
私の場合、このケースが一番多いです(^^;
ただ、「送信者または送信委託者」との表現があるので、”メルマガ配信しています”って予め知らせる必要がある・・・のかも。。う〜ん。。
「自己の電子メールアドレスを公表している団体または営業を営む個人」とすると名刺のメルアドは適用外なのか。。これも、う〜ん。。
つらつら見ていくと「インターネット上で公開されている場合」や「名刺交換によって得た場合」、「すでに取引関係にある場合」については、オプトイン規制の対象外となっているようです。
どなたが教えて下さいませ(^^;
罰則ってあるの???
あります!がっつりとあります(^^)
「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法人は3000万円以下の罰金)」または「100万円以下の罰金」
結構厳しいですね(^^;
違反しないためにはどうすればいいの?
「オプトイン」「オプトアウト」に対応する必要が出てきます。
オプトインってなんですか?
「受信者となる人が事前に送信者に対してメール送信に対する同意を与える、もしくは依頼する」ことです。
つまりは、メルマガ受信者がメルマガを受信してもいいですよってお墨付きを与えることになります。
オプトアウトってなんですか?
こちらはオプトインの逆さま。
まずはメルマガ発行は事由に行い、受信者が拒否しない限りメルマガは発行され続けます。
つまり、オプトインでは受信者が主体、オプトアウトでは送信者が主体となる違いがあります。
平成20年12月1日に施行されたた迷惑メール対策関連の改正法によりメルマガ発行はオプトイン方式で行う必要があります。
空メールでの登録は違反になるの?
メルマガですが、よく「このアドレスに空メール送ってください。それでメルマガに登録されます」って案内が見られます。
これはオプトインと言っていいのでしょうか?
くまプレスのベースとなっているKDDIウェブコミュニケーションズさんのCPIでもメールマガジン機能を提供していて、空メールでの登録が可能となっています。
1)空メールを送信する
2)解除URL付きで登録完了メールが送られてくる。
メルマガ登録のために「空メールを送る」ってことが了承となっているってもとれます。
ここもどなたか教えて下さいませ(^^;
最後に。。。
スパムメールは日々大量に送られてきます。
登録した覚えのないメルマガはスパムと同じです。
名刺のメルアドにいきなりメルマガ送られてきたら、即フィルタリングでゴミ箱直行!なんて方も多くおられます。
法律的には交換した名刺のメール窓レスにメルマガを流すのはOKですけど、一言声をかける用にしたほうがお互い気持ちがいいですね。
特にメールは相手の表情が見えない一発勝負なものです。
よけいに、気遣いが必要と感じます。