Postfixで特定ドメインが受信できない
こんばんは!くまかけです。
今回は、特定ドメインのメールが受信できないという現象に遭遇しました。
きっかけは、公式LINEアカウントを申請するので、メールアドレスを入れて登録メールを待ってるけど、来ないんです。との連絡を受けたのがきっかけです。
その頃のメールログを見ると。。。
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postfix/smtpd[1307]: connect from cvowlsmtpjp006.nm.naver.com postfix/smtpd[1307]: 3F95D83047: client=cvowlsmtpjp006.nm.naver.com postfix/smtpd[31901]: timeout after DATA (80 bytes) from cvowlsmtpjp006.nm.naver.com postfix/smtpd[31901]: disconnect from cvowlsmtpjp006.nm.naver.com |
こんな感じです。
どんな対処をしたのか??
「postfix timeout after data」なキーワードで検索してみると、ヒットしました。
[特定のドメインからメールが届かない timeout after DATA from]
まさにこのまま(^^)
解決策としては「MTUのサイズを1452にする」でした。
現状のMTUを調べると1500になっています。
# ifconfig | grep -i mtu
これを1452に変更します。
# ifconfig eth0 mtu 1452
これで完了。
無事、LINEさんからのメールが到着してくれるようになりました。
MTUってなんでしょね?
さて今回の、主役というか、犯人というか、、、の、MTUってなんでしょう?
MTU:Maximum Transmission Unit って言います。
日本語としては、「ネットワーク上において一度の通信で転送可能なデータのサイズ制限」って感じです。
一つのパケットで送信できる最大サイズ帳です。
キャリアによって異なるようなんです。
NURO光 :1500
auひかり :1492
フレッツ光(v6プラス対応):1460
フレッツ光 :1454
パケット以上のデータを取得してようとすると、パケットから溢れてしまう(フラグメンテーション)って寸法です。
今回は、フレッツ光より少し下を設定しました。
終わりに。。。
お客様からの連絡があるまで、気が付きませんでした。
なかなかびっくりさせられっぱなしです(^^)
■追記(2021/07/11)
この方法では、サーバーの再起動によりもとの設定に戻ってしまいます。
nmcliコマンドで設定するのでしょうけど、手間なのでファイルを直接編集します。
#vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
MTU=1452 を追加する
ネットワークを再起動します。